豆腐パックの進化は止まらない

最近では食品包装も酸素や水蒸気などの外部要因に極力影響を受けないよう包材含めしっかりシールするという一面と、消費者にとって使い勝手のいい「開封のしやすさ(易開封)」という2面性を併せ持つ必要があるというように変わってきています。一例をあげるとお豆腐の包装。豆腐は切り離せない水も合わせて包装しないと、乾燥して売り物になりません。いきおい水漏れしないしっかりした包装が望まれます。これと相反して、開けるときは包丁などの刃物を使うのは、特に子供やお年寄りには危険となるため、できるだけ簡単に開けられるようにする、というのも求められます。そこで現在行われているのが2層構造のフタ材の採用です。外側の1層目をミクロンオーダーのナイロンとし、内側で容器とシールさせる側には厚さが倍近くのPE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)の複合材、更に容器側はポリプロピレンとすることで、密封性と易開封性を実現させています。そしてさらに最近では進化版ともいえる構造に工夫を施した画期的な豆腐パックも考え出され出回っているようです。さらに長期保存にも耐えうる豆腐用パックも開発され話題となっています。これは無菌充填技術と包装技術のタイアップで完成されたものでほぼ無菌状態と言われています。無菌ゆえ長期保存も可能となり、もちろん保存料なども添加する必要がありません。このように豆腐パックひとつとってみても、包装の進化は留まるところをしりません。

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