印刷物の保護方法は?パンフレット表紙の耐久性アップ
パンフレットは企業や商品の顔とも言える大切な販促ツールです。しかし、何度も手に取られるうちに傷んでしまうことも。そこで今回は、パンフレットの表紙を丈夫で長持ちさせる加工技術についてご紹介します。
パンフレットの表紙を保護する代表的な方法が、PP加工です。PPとはポリプロピレンの略で、透明なフィルムを表紙に貼り付ける加工方法です。この加工を施すことで、表紙が傷つきにくくなり、水や汚れにも強くなります。
例えば、飲食店のメニューブックにPP加工を施せば、食べこぼしや飲み物のシミから表紙を守ることができます。また、展示会で配布するパンフレットにPP加工を施せば、多くの人の手に渡っても美しい状態を保つことができます。
PP加工には主に2種類あります。光沢のあるクリアPPと、つや消しのマットPPです。クリアPPは、鮮やかな色彩や写真を活かしたい場合に適しています。例えば、ファッションブランドのカタログや観光パンフレットなど、視覚的なインパクトを重視する場合に効果的です。
一方、マットPPは落ち着いた印象を与えたい場合に使用します。高級感や上品さを演出したい場合に適しており、例えば美術館の展示案内や高級ホテルのパンフレットなどに使われることが多いです。
PP加工以外にも、パンフレットの耐久性を高める方法があります。UV加工は紫外線硬化型のニスを塗布する方法で、PP加工よりも薄く仕上がります。手触りがよく、高級感のある仕上がりになります。
ラミネート加工はPP加工よりも厚手のフィルムを使用する方法です。より高い耐久性が求められる場合に適しています。例えば、屋外で使用する案内パンフレットなどに効果的です。厚紙使用は表紙自体を厚手の紙を使用することで、耐久性を高める方法です。特に加工を施さなくても、ある程度の耐久性を確保できます。
パンフレットの使用目的や配布場所によって、最適な加工方法は変わってきます。例えば、短期間のイベント用なら通常の紙でも十分かもしれません。一方、長期間使用する製品カタログなら、PP加工やラミネート加工が適しているでしょう。
また、環境への配慮も大切です。再生紙を使用したり、PP加工を避けて紙のリサイクルを容易にするなど、環境に優しい選択肢もあります。
パンフレットの表紙加工は、単に耐久性を高めるだけでなく、ブランドイメージの向上にも繋がります。目的や予算、環境への配慮などを総合的に考慮し、最適な加工方法を選ぶことが大切です。適切な加工を施すことで、長く美しい状態を保ち、効果的な販促ツールとして活用できるでしょう。